ブルーロック(Blue Lock) 5巻 あらすじ・感想

サッカー / 少年 / 講談社
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「面倒くさい」を言い訳にしていた凪誠士郎の無敵の才能が、ついに完璧なロジックで粉砕される。天才の直感という名の武器は、占い師・柊の冷徹なデータ分析の前に無力と化す。一方、凪から切り離された玲王は、最底辺の泥沼で底知れぬ悪意を宿した怪物との地獄のサバイバルへ。烏旅人という冷酷な観察者が戦場を支配する中、青い監獄の精鋭たちが本性を剥き出しにする。天才と凡人の境界が消失し、個々のエゴが牙を剥く極限の第5巻。

⚠️ ネタバレを含みます。

凪誠士郎の才能は、未だ未完成の原石に過ぎなかった。柊の操る精密なデータ予測は、凪の無意識の動きすらも数式化し、逃げ場を完全に封じ込める。直感に頼り切った凪のスタイルは、理論武装した柊の前で初めて完全に停滞した。一方で、玲王は凪の隣に居ないという事実を受け入れ、自分自身の力でこの塔を駆け上がる覚悟を決める。しかし、彼の前に立ちはだかったのは、人間離れしたフィジカルと執念を持つ猛者だった。さらに、烏旅人がピッチ上の個性を鋭く解剖し、適材適所の采配で戦況を支配する姿は、まさに盤上の魔術師。乙夜影汰の予測不能なスピードが加わり、フィールドは混沌へと突き進む。潔世一という指標を失いかけた凪が、自らの手で「熱」を生み出さなければならないという現実は、彼にとって最大の試練だ。ただ勝つだけでは足りない。自分の殻を突き破るために、凪はかつての自分を殺し、新たな自我の芽吹きをその身に刻む。

5巻の凪くん、天才ゆえの停滞と、そこからの目覚めが最高に尊い……!柊の冷徹な分析に追い詰められる無防備な表情も、玲王と離れて孤独に戦う姿も全部持ってかれた。凪の中に芽生えた「熱」が、今後どう化けるのか考えると夜も眠れません。烏の観察眼が冴え渡る戦場で、かつての自分を殺し自我を剥き出しにする瞬間、鳥肌が止まらなかった。玲王への執着すら糧にする泥臭い進化、あまりにも強すぎる。エゴのぶつかり合い、まさに地獄の煮凝りで心臓が持ちません。再読確定。

著者金城宗幸 / ノ村優介
出版社講談社
レーベル講談社コミックス
発売日2024-07-17
5巻5巻

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