はじめの一歩(Hajime no Ippo) 15巻 あらすじ・感想

ボクシング / 少年 / 講談社
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東日本新人王戦を勝ち抜き、その拳には魂が宿る。幕之内一歩の次なる戦いの舞台は、頂点を目指すためのさらなる試練だ。リング中央で繰り広げられるのは、単なる殴り合いではない。己の存在意義を賭し、限界を超えて拳を突き出す男たちの壮絶な生き様だ。デンプシー・ロールの萌芽を見せる一歩の成長、そして彼を取り巻く鴨川ジムの絆。強さを求める果てなき旅路の中で、彼らはまた一つ、言葉にできない領域へと足を踏み入れる。

⚠️ ネタバレを含みます。

新人王戦の熱狂冷めやらぬまま、一歩はさらなる高みを目指して技術と精神を研ぎ澄ます。今巻で光るのは、対戦相手が見せる執念と、一歩という存在が他者に与える衝撃だ。かつての自分のように臆病だった少年が、今やリングに上がれば野獣のような咆哮と共に相手を追い詰める。特に、今回の相手が見せたカウンター狙いの老獪な戦術は、一歩のインファイトに真っ向から挑戦状を叩きつける形となった。一歩は、持ち前のガッツだけでは通用しない、駆け引きの難しさに直面する。しかし、鴨川会長から叩き込まれた基本の反復が、土壇場で一歩の拳を加速させる。試合の決着は、紙一重の距離で放たれた一撃だった。相手の鼻先を掠める鋭いストレートから、懐に潜り込んでの連打。リングに沈んだ相手の無念と、勝者として天を仰ぐ一歩の静かな高揚感。勝ち抜くたびに、一歩は「強さ」という難問の答えに一歩ずつ近づいていく。だが、その背後に潜む世界の壁は依然として高く、不気味に彼を待ち構えているのだ。

15巻の熱量、最高すぎて語彙力が消失する……。新人王の重圧を背負いながら、一歩がリングで見せる覚悟に全私が泣きました。泥臭い殴り合いの中に宿る、あのストイックなまでの強さへの渇望。基本を積み上げた先の覚醒シーンは、尊すぎて直視できない。対戦相手の老獪な戦術に翻弄されつつも、懐へ飛び込む瞬間のあの美しさ。勝利の後の静かな高揚感に、私も一緒にリングに立っているような錯覚を覚えたわ。強さを追求する少年の成長、見守る鴨川会長の眼差し……全カットが神。即、再読確定です。沼が深すぎる。

著者森川ジョージ
出版社講談社
レーベル講談社コミックス
15巻15巻

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