ニセコイ(Nisekoi: False Love) 4巻 あらすじ・感想

少年 / ジャンプ / 集英社
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橘万里花の登場により、一条楽の日常は完全に崩壊する。許嫁を自称する彼女の猛烈なアプローチに、千棘の苛立ちと小咲の切なさが火を噴く。修学旅行の南国で繰り広げられるのは、鍵とペンダントに縛られた運命以上の、生身の感情のぶつかり合いだ。嘘の恋という仮面が、熱い気候と予期せぬアクシデントによって剥がれ落ちていく。楽が抱える鈍感という名の罪が、三人の少女を翻弄し、いよいよ誰が本当の約束の相手なのかという問いが逃げ場を失う。

⚠️ ネタバレを含みます。

今巻の主役は、十年越しに現れた許嫁・橘万里花だ。彼女が楽の前で見せる、清々しいほどの執着と、幼少期からの歪んだ憧憬は、それまで千棘と小咲の間で揺れていた天秤を派手に破壊する。特に修学旅行先の南国・ボン島で見せる万里花の振る舞いは、楽の偽恋人という仮面を公衆の面前で何度も引き裂く。楽は千棘の嫉妬深い攻撃と、小咲の奥ゆかしい視線、そして万里花の圧倒的な独占欲の間で板挟みとなり、もはや心はパンク寸前だ。特筆すべきは、島での遭難騒ぎで千棘と楽が二人きりになる展開。ここで千棘がふと見せた、強気な少女の裏側に隠された、繊細で壊れそうな孤独と期待が、楽の胸に深く刺さる。単なるドタバタ劇ではない。楽の首元のペンダントが、かつて誰と交わした約束の証なのか。万里花の持ち込む「幼い頃の私」というカードが、小咲が大切に隠してきた鍵の記憶を刺激し、楽の周囲の空気が重く、そして熱く塗り替えられていく。もはや誰を優先すべきかという問いは、楽の鈍感力ですら誤魔化せないほどの密度を持って彼に迫っているのだ。

万里花の登場で恋模様が激化!十年越しの執着と溢れる独占欲、まさに強キャラの風格で尊い…。楽の偽恋人という仮面を公衆の面前で剥がしにかかる姿に圧倒されました。千棘との遭難シーンで見せた、強気な彼女の繊細で壊れそうな孤独には心を持ってかれた……。小咲の切ない視線も相まって、三角関係が四角関係へ、もう感情の渋滞が止まりません!過去の約束の鍵とペンダント、それぞれの記憶が交錯する展開に目が離せず、再読確定です。楽の鈍感力すら吹き飛ばすこの熱量、次巻も供給が待ちきれません!

著者古味直志
出版社集英社
レーベルジャンプコミックス
4巻4巻

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