ラーメン発見伝(Ramen Hakkenden) 17巻 あらすじ・感想

小学館
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至高の醤油ラーメンを追い求める芹沢達也の、容赦なき経営論と研鑽の記録がここに刻まれる。本作第17巻では、チェーン展開の闇と、個人のこだわりが引き起こす軋轢が焦点となる。スープの旨味とは一体何か。単なる調味料の配合ではなく、客の心理をいかに掌握し、リピートへと繋げるかという、冷徹なまでのマーケティング戦略が暴かれる。妥協を一切許さないラーメン職人たちの凄まじい執念を、その目で見届けよ。

⚠️ ネタバレを含みます。

今巻、芹沢は地方進出を狙う新興勢力の野望を、たった一杯のラーメンで粉砕する。相手が仕掛けたのは、最新鋭のセントラルキッチン方式を用いた低コスト・高利益の画一化戦略。しかし、芹沢が差し出したのは、原価率度外視の『煮干しと鶏油の黄金比』を用いた、時代を逆行するかのような濃厚醤油だ。表面上の数値では語れない「記憶に残る味」という概念を叩きつけられた相手は、言葉を失い看板を下ろす。さらに、藤本の作るラーメンに足りないピースが「客の座る椅子」や「店内の照明」といった空間演出にあると喝破する芹沢の助言が、後の展開における決定的な転換点となる。スープという液体の中に溶け込んだ人間模様と、経営という荒波に呑まれる者たちの断末魔。ラーメンとは、人生そのものを茹で上げる作業であるという確信が、読者の脳裏に焼き付くはずだ。

芹沢さんの冷徹な経営論、今回も最高に尊い……!セントラルキッチンという合理性を、一杯の煮干し醤油で粉砕する姿には痺れた。原価無視で「記憶に残る味」を叩きつけるその生き様、もはや芸術では?藤本へのアドバイスも、単なる技術論を超えた愛の鞭に見えて悶えた。ラーメンを人生そのものと断言する重厚感に、心全部持ってかれた。経営の荒波の中で抗う職人たちの執念、あまりに熱すぎる。読み終わった今、また最初から読み返したくてたまらない。再読確定です。

著者河合単
出版社小学館
レーベル小学館コミックス
17巻17巻

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